理想的な咬み合わせは前歯の上下が1〜2o垂直的にも水平的にも重なる状態と言われますが、
様々な原因で奥歯の咬み合わせが低くなると、下顎が後方に転位します。
それにより前歯の審美面が低下します。また、それと同時に顎関節部も後方に押しつけられるため、
顎関節症状も生じやすくなります。審美面の問題や顎関節症状がみられるようであれば、
咬合治療をした方が良いと考えられます。
咬み合わせが低くなった原因として、ほとんど歯の治療がなされていない方であれば、
生まれつきの咬み合わせが原因と考えられます。日常生活や審美面で気になるようであれば、
矯正治療や咬合治療で咬み合わせを改善していきます。
また、これまでの歯科治療の中で抜歯をしてそのまま放置した為に咬み合わせが低くなっている方や、
ブリッジや入れ歯が低くなっている方は補綴治療によって改善を図ります。
その場合、ある程度長期間(できれば3〜6ヶ月)仮のブリッジや入れ歯で経過を観察し、
最終的な補綴物を入れるほうが良いでしょう。