そのような症状があるときは、
むし歯などで歯の神経(歯髄)がダメージを受けている可能性が高いです。
神経をとる処置が必要になるかもしれません。
根の先が化膿して歯根膜炎を併発している可能性が考えられます。
重症化すると根の先に膿の袋ができて歯肉が腫れたりすることがあります。
・大きなむし歯で神経を取る処置または根の中や先に膿がたまった場合にまず
@機械的洗浄としてファイリングという作業があります。
これが非常に細かい作業で根管0.08oぐらいからスタートして、
その根に合った大きさまで拡大します。0.05o刻みで0.4〜0.6oぐらいまで!
A次に根管内を科学的洗浄(薬品etc.)
基本的に2〜5回で終了します。ケースによっては何ヶ月にも及ぶ場合もありますが!
痛み・違和感が消失したら根管内を緊密に封鎖充填して補綴治療(かぶせる治療)へ移行します!
・根の治療が始まったということはX線などで確認し根の先に根尖病巣
(慢性的な炎症で骨の吸収を伴うケースが多い)が存在していると思われます。
・長期間にわたって慢性炎症が存在する部位に治療開始に伴う器具(ファイル)の刺激、
薬剤などの刺激で一時的に急性症状の出る場合もあります。
・炎症が強いようでしたら投薬したり一度開放(蓋を外す)して、
内圧を下げガス抜きをし根尖部の嫌気性菌の除去を最優先します
・個々の症例で違うと思いますので主治医にお尋ね下さい。
・根の中に入れる薬(抗生剤・消毒剤)は基本的に10日前後で効果をなくします。
その後は逆に害となってしまいますので、
根尖部の炎症範囲や骨の欠損を拡大してしまい抜歯に至るケースもあります。
・ただし、ケースによっては粉状の薬剤を使用し1〜6ヶ月という長期間予後を観察する場合もあります。
・基本的には途中・中断は良いことではありませんので、
すぐにかかりつけの歯科医院に連絡を取りましょう!
・根の中の治療は
@神経が残っているケース
A神経が死んでいるor根の先に膿がたまっているケースがあります。
・@のケースでは神経が取りきれていない場合や炎症が根先部に波及した場合に痛み・違和感が
出やすいです
・Aのケースでは膿の範囲が大きい場合又は根にひびが入っていたり割れていたり、
側面に穴が開いたりしているとなかなか治りが悪いです。
・場合によっては外科処置が必要になります。
・歯肉を開いて明視下にてヒビや側面の穿孔を確認し閉鎖や抜歯を行う方法。
・一度抜いて周辺の病巣を徹底的に除去し抜去した歯に保存療法を加えた後再殖する!
・大臼歯など2根・3根に分かれている歯であれば保存不可能な根のみを抜去するという方法もあります。
・根の治療をしたということは失活歯(死んでしまった歯)ということですので生きている歯よりも歯質自体弱くなります。
・またむし歯や破折などで欠損が大きくなっているのであれば歯質を補強した後、
補綴処置(かぶせる処置)が必要になるでしょう。
欠損部位が狭い小さい範囲であれば通常のむし歯治療と同様にレジンという材料で詰める
ことも可能です。
・しかし失活歯は経年的に歯牙の変色がおこりやすいです。
その場合でもホワイトニングという方法で対処はできます。
・ケースバイケースですのでかかりつけ歯科医にご確認下さい。